伊豆・下田市に住む両親を手伝って。
親父(82)が趣味で飼っている。
年2回搾る。前回は、6月20日だったから、3ヶ月ぶりだ。
(写真をクリック)
2群飼っている。
1群のハチ数は25、000匹で、働きバチの寿命は2〜3週間だが、女王バチが絶え間なく産み続けるから、各群の働きバチの総数はいつも変わらない。
計5万匹の働きバチが、雨の降らない日にせっせと集めた蜜である。
前回は2斗(36g)だった。
今度はこれより多いかどうかが関心の的だった。
巣から半径2キロの円内のテリトリーの中にある花々から集めている。朝から晩まで、巣と花々をひっきりなしに往復して集めるのだが、1匹の働きバチが集める蜜の総量は、2〜3週間の生涯で茶さじ1杯分だという。
1群25、000匹の家は、1棟の巣箱だ。
1棟は、巣箱が3段重ね。
箱の中には、巣礎(すそ)が10枚ずつ入っている。
巣礎とは、ハチが巣を作りやすいように用意された巣の基礎。上の2段の箱の中の巣礎がハチミツ貯蔵用、下の1段は、女王の産室用である。
人間がこのように、上の2段だけをハチミツ貯蔵用に限定できるのは、働きバチの2倍以上の体をもつ、大きな女王バチが上の2段に移動するのを防止する仕切りを、1段目と2段目の間に、設置しているからだ。
女王バチは、上に移動できないから、下の1段の中に置かれた巣礎だけに子を生み付ける。
人間の悪知恵である。
女王バチは上に移動できるなら、上にも生み付ける成り行きになるのだ。
(上の写真の、鉄線が、その仕切り)
網をかぶり、煙霧器(えんむき)で煙を蜂たちに吹きつけつつ、蜜が貯蔵された巣礎を引き出す=写真上。巣礎に築きあげられた巣にはびっしりと蜜が貯蔵されて重く、巣の表面は蝋で蓋がされている。
ミツバチは、煙を吹きかけられると、沈静化され攻撃的でなくなる。煙霧器の煙は、ケヤキの青葉を燃やしてつくる。
巣箱から引き出された巣礎は計40枚。
ハチミツが貯まった巣礎の巣の、裏表の表面をふさぐ蝋を包丁で切り取る=写真下。そして遠心分離器に入れる。遠心分離器には、1回につき6枚の巣礎を入れられる。
遠心分離器=写真下=は高さ1.2b、直径1bで鉄製。手で回す。
手回し作業は、もちろんオレの役割だ。
最初に右回し。思いっきり回す。ついで左回し。これも思いっきり。
遠心分離器を回す時間は、1回あたりおよそ10分間くらい。これを7回繰り返した。
絞り集めた蜜は、網で濾す。
こうして集めた蜜の量は、2斗2升、約40g。3ヶ月前より4g多かった。
朝10時から働き詰めで午後2時までかかった。
今年の蜜は、ありきたりなメノウ色で、昨年に比べ色が薄い。
ブドウ色をしていた昨年の秋蜜と大きな違いだ。
これは、今年はクリが不作で、クリの花が少なかったため。
「今年はいい蜜だ」と、人差し指ですくって味わった親父は喜んだ。
いい蜜には違いなかったが、オレはすこし落胆した。
オレはクリの花の蜜が入った秋蜜が、味わいが深くて好きなんだ。
だれもが評価する、花の香りに満ちた6月の蜜よりも、クリで味わいが深い秋蜜の方がいい。
「ミツバチはかわいい」と、母親(78)はよく言う。
わずか2〜3週間の生涯に、時間を惜しむようにして花蜜を集め続けるその姿が、いとおしいらしい。
収穫した蜜は、毎回、近所や親類に配るんだが、
「料理の味付けに使った」、なんてえ話を聴くと、
母親は、
「あそこには、もうくれないことにしよう」と怒る。
大事に味わって欲しいのだ。
ハチがかわいいからね。
もらった蜜をどう使ったかは、ウチの母親には言わないでほしい。

東京在住者で実家が下田3です、最近、癌の父を見舞いによく帰っています。・・・角田さんでしたね。(見当違いで幸いです^m^)
実は、伊豆で末期がんのひとがどう過されるのか?謎で検索してます。
他〜興味深く拝見させていただきました^^。漠然と田舎で養蜂をしてみたいな・・と思っていて、、おおお!!と食いつきました☆
お母様最高です〜♪
また伺いますね。